コープこうべについて

事業報告

2021年度の振り返り

1.一人ひとりの想いや活動をつなぎ、誰もが健やかにいきいきとくらせる「地域づくり」をすすめます

地域の課題解決力を高めるために個人や団体をつなぐコーディネーターとしての力を発揮しました

コープデイズ神戸西に「つどい場カウンター」を設置しました
  • 11月の改装を機に、多様な世代に利用していただける「つどい場」と、貸室・備品貸し出しなどの活動支援機能、カルチャー講座の受付窓口機能などを集約した「つどい場カウンター」を設置しました。くらしの困りごとの相談受付やサポートを行う機能も備えており、地域の「案内係」としての役割を果たしていきたいと考えています。
「地域ねっとわーく連絡会」の名称を変更し、多様な方々の参加を呼びかけました
  • 「地域ねっとわーく連絡会」は、地域諸団体に所属する方の参加が増えてきました。この流れをとらえて、名称を「地域つながるミーティング」に改め、組合員と地域の活動者との出会いの場、地域やくらしの課題に対して共にできることを話し合う場にしていきます。今後、総代のみなさんをはじめ、地域で様々な活動をされている方々の参加も呼びかけていきます。
たすけタッチ(※)」は、実験地域での自立的な運用がすすみました
  • 第5地区が中心となって、神戸市垂水区の乙木小学校校区で実験をすすめた「たすけタッチ」は、手助けしてほしい組合員が12人、手助けできる組合員が15人登録しています。「週2回のゴミ出し」の手助けを中心に、組合員同士をマッチングする運用が広がりました。今後は、神戸市垂水区の他地域への展開拡大のほか、導入希望の声がある神戸市東灘区などへの運用拡大を検討します。
若い世代が活躍できるつながりづくりをすすめました
  • 第3地区では、(公財)コープともしびボランティア振興財団と合同で、大学生が教える「Zoom(オンライン会議システム)」の使い方講座を、また、第6地区では、高校生が教えるスマートフォン学習会を定期的に開催しました。
  • 第2地区では、学生グループや西宮市社会福祉協議会と協働し、食料品を困窮学生に提供する「食材提供会」を開催しました。
  • 若者応援ポータルサイト「Konoyubi.(コノユビ)」を開設しました。若者の地域活動を応援することを目的に、高校生・大学生向けの活動や学習会の参加募集、イベントの立ち上げなど、若者が活躍する取り組みを広げています。

地域・地区内のつながりを活性化させるため生協の施設や資源を活用した場づくりに取り組みました

地域の方々とつながりながら「つどい場」づくりをすすめました
  • コープ西宮南では、地域の多様な方々とワークショップを重ね、コープのつどい場「しましまひがしまち」がオープンしました。
  • オープンから2年目を迎えたコープ北口食彩館のコープのつどい場「わになーれ にしきた」では、子育てサークルや地域コープ委員、地域諸団体と第2地区が連携し、子育て、健康、環境など多様なテーマのイベントを開催。参加の輪が広がりました。
宅配商品のお届けを通した地域コミュニティの形成に取り組みました
  • 第6地区では、9月より、加古川シルバー人材センターと連携し、登録した有償ボランティア8人によるめーむひろば商品の受け渡しをコープ神吉にて開始しました。今後は、地域のコミュニティへの発展をめざし活動をすすめていきます。
  • 第7地区では、神河町社会福祉協議会が運営する「多機能型事業所 ひと花」と協働で、地域の高齢者へ宅配商品をお届けする取り組みを2022年1月に開始しました。地域内でのコミュニケーションの活性化とともに、高齢者の見守り、障がいのある方の雇用機会の創出につながりました。
世代や地域を問わず交流できる場を「コープこうべアプリ」に開設しました
  • 4月に、育児やSDGsなどのテーマでつながる掲示板機能「ルーム」を開設しました。子育ての悩みや日常の困りごとなどを中心に約200人が参加し、投稿数はのべ1200件以上。アプリを通した組合員同士のつながりが広がりました。
生協施設を活用したイベントを開催しました
  • 協同学苑では、10月に子育てサークルと連携してハロウィンイベントを開催。コープカルチャー受講生による作品展や発表の場づくりも行い、約300人の参加がありました。2022年3月には、第4地区と地域の企業、社会福祉協議会、NPO法人等と一緒になり地域住民の学びの場、つどいの場づくりを行い、のべ1700人の参加がありました。
  • エコファームでは、各地区と連携し、9月から10月に「さつまいもマイファーム」の収穫企画、また、11月から12月にかけて、だいこん・かぶなどを収穫する「秋の大収穫祭」を開催。今後も、収穫体験の取り組みを通して施設や畑の活用につなげます。
「大庄元気むら」では、組合員主体の活動を日々繰り広げました
  • 運営委員会や地域コープ委員会が中心となって、様々な多世代交流イベントを企画・運営しています。また、尼崎西高校と開催した「2021★文化祭」などのイベントを通して、地域とのふれあいと交流が深まりました。

ひとりでは解決できないことをみんなで解決していくために小さな力を寄せ合うことで課題解決につながる取り組みを拡げました

「コープこうべの奨学金」の運用を開始しました
  • 8月から受給申請の受け付けを行い、コープこうべの活動エリアに居住する全57校、82人を対象に、11月から給付を開始しました。また、「コープこうべの奨学金」を運営する財団法人の設立の検討をすすめました。
小さな力を寄せ合う募金活動の取り組みが広がりました
  • 9月に「コープこうべの奨学金」の原資となる集中募金を実施。宅配・店舗合計で約650万円の善意が寄せられました。
  • 取引先やメーカーからの支援として、1点の注文につき3円が子どもの健やかな成長を支援する団体等に寄付される「エシカル企画」をめーむにて実施。2022年3月末現在の寄付金額は13万6206円となりました。
フードドライブ(※)の取り組みを拡大しました
  • 4月よりフードドライブの常時取り組み店舗をコープミニを除く全店に拡大(コープミニルミナス箕面では実施)。食品ロス削減につなげるとともに、フードバンクや地域諸団体への提供を通して、食品を必要とする方たちの支援につなげました。
  • 7月よりコープ箕面中央で、不要となった介護用おむつや生理用品を持ち寄る「サニタリードライブ」の取り組みを開始。集まったサニタリー用品は、社会福祉協議会を通して、くらしに困窮する大学生などに提供しました。
地域の力で地域の課題を解決する取り組みが広がりました
  • 第6地区では、使わなくなった子ども服やおもちゃを先輩ママから次の世代のママへとつなぐ「おさがり譲渡会」を組合員有志が企画・運営。自治会から出展の要請があるなど、取り組みが着実に地域へ広がってきました。
プラスチック削減、循環型社会実現に向けた活動を推進しました
  • 店舗の改装・改築オープンにあわせて、海洋プラスチックを原料の一部に使用した「買い物かご」や、「寄付機能付きペットボトル回収機」を導入しました。
  • 12月から東播磨2市2町で取り組む「ペットボトルの『ボトル to ボトル』水平リサイクル事業」に参加。東播磨地域の店舗(コープ高砂、コープ神吉、コープ東加古川、コープ稲美、コープ播磨、コープミニ中津)で回収したペットボトルの相当量を同事業へ提供しています。


2.地域や社会の担い手とのつながりを深め、協同の力で「くらしの安心づくり」をすすめます

地域・くらしの課題を把握するために地域でのコミュニケーションを深め、一人ひとりの声を集めました

オンラインでのコミュニケーションから声を集めました
  • 「コープこうべアプリ」は累計50万ダウンロードを超え、毎月約1000人から投票や商品コメントの投稿が寄せられるようになりました。投票結果や商品へのご要望は、今後の企画や商品提案へ活用します。
コープこうべの取り組みを紹介する広報物を作成しました
  • コープこうべの取り組みをSDGsとターゲット2030に関連させて紹介した「コミュニケーションレポート2021」や、組合員活動や地域連携の取り組みを紹介した「地区での取り組みマップ」を作成。行政や地域諸団体とのコミュニケーションツールとして活用をすすめました。
気軽に困りごとの相談ができる仕組み・場づくりをすすめました
  • 11月に改装オープンしたコープデイズ神戸西では、地域・組合員の学び、組合員活動を支援するとともに、くらしの中での困りごと相談会の開催や店舗企画の情報発信、コープカルチャー受講の募集を行うなど、活動・事業の連携を伝える情報のプラットフォームとしての役割発揮に取り組みました。
子育て支援と多世代交流の拠点を、地域施設に設置する準備をすすめました
  • 第1地区では、子育てママのネットワーク組織と連携し、子育て支援と多世代交流の活性化をめざす新たな「つどい場」を宝塚市内に設置。2022年4月からの稼働に向けた準備をすすめました。行政や社会福祉協議会とも連携しながら、地域めーむひろばの運営や、子育てママのグループによる多彩な活動を展開していく計画です。
組合員の問い合わせ方法の多様化に対応し、ホームページの内容を充実させました
  • インターネットからの問い合わせは、2020年の約1.4倍に増加。また、困りごとをホームページ上で解決する「よくあるご質問」へのアクセス数は、約1.3倍となりました。引き続き「よくあるご質問」の内容の充実を図るとともに、手軽にお問い合わせできる環境整備をすすめます。
「わたしの声」地域の困りごと版の立ち上げを検討しました
  • 地域の困りごとを店舗の「わたしの声」に寄せてもらう検討をすすめましたが、店舗により掲示可能なスペースにもばらつきがあり、全体ですすめることは難しいと判断しました。「地域つながるミーティング」をはじめ、地域の困りごとを共有する場づくりをすすめ、同様の役割を果たしていきます。

生協だけでは対応できない課題の解決に向けて行政、地域諸団体との連携による課題解決の事例を増やしました

地域包括連携協定など、行政、諸団体との協定締結をすすめました
  • 各地区が中心となり、行政や地域諸団体と連携した地域課題解決、まちづくりの取り組みをすすめ、10月に加古川市、2022年1月に宝塚市、3月にたつの市と地域包括連携協定を締結。また、2021年5月に「丹波篠山市における買物困難者等への支援に関する協定」を締結しました。
行政が行う子育て支援の取り組みに協力しました
  • 明石市からの受託事業「おむつ定期便」は2313軒、たつの市からの受託事業「たつの市はつらつベビーまごころ便」は59軒の家庭を訪問しました(2022年3月実績)。
  • 10月からは、新たに加東市からの受託事業「かとうすこやか定期便」を開始し、185軒の家庭を訪問(2022年3月実績)。保護者と子どもを見守る取り組みに協力しています。
広報・啓発活動を強化し、行政、地域諸団体との連携を深めました
  • 公益性の高い「コープこうべの奨学金制度」や買い物支援の取り組みについて、行政や社会福祉協議会に情報提供。ホームページや広報媒体への掲載につなげました。
  • 兵庫県「消費者教育支援事業」を活用して消費者トラブル防止の学習会を7回実施しました。また、「官民連携による消費生活推進事業」を受託し、消費者トラブル防止の動画や広報物の作成ほか、フリーアナウンサーの山本浩之さんを招き、「ヤマヒロと一緒に考える!消費者トラブル!!」のセミナーを開催(参加者111人)するなど、消費者被害防止に向けた啓発活動に積極的に取り組みました。
お米の寄贈をきっかけに、新たな連携を広げました
  • 2021年3月に実施した「お米を贈ろう助け合い募金」を原資にお米を調達し、生活困窮者支援団体など、のべ295団体に約26トンを寄贈しました。お米の寄贈をきっかけに、生活困窮者支援団体や福祉作業所などとの新たな連携が広がっています。
つながるマルシェ(※)」は、地域と組合員の交流の場に発展しました
  • NPO法人や社会福祉協議会などと協働し、2022年2月から3月に「つながるマルシェ」を45店舗で開催。今回から新たに大阪北地区でも取り組みを開始しました。
  • 第3地区では、須磨区自立支援協議会と連携し、神戸市須磨区内のコープ4店舗で「すまるしぇ」の定期開催がスタートしています。
子ども食堂・コミュニティ食堂運営団体との顔の見える関係づくりをすすめました
  • 各地区では、子ども食堂やフードバンク運営団体との定期的な話し合いの場を設けるなど、地域の中で団体同士のつながりを深めています。第7地区では、7月に名古屋市内の子ども食堂運営団体とのオンラインネットワーク会を開催しました。
地域諸団体と連携し、就労・自立支援の取り組みを行いました
  • 障がいのある方や、社会参加しづらい方たちの就労・自立支援の取り組みをNPO法人と連携してすすめました。第1地区や大阪北地区の店舗・協同購入センター業務の一部を社会参加の機会として活用いただいています。

事業を通して地域・組合員に貢献するため事業の活力を高め、買い物困難など、地域の課題解決に取り組みました

買い物支援の取り組みを拡大しました
  • 「買いもん行こカー」は、11月からコープ西神、2022年1月からコープ志染、3月からコープ龍野での運行を開始しました。コープこうべ全体では、3月末時点で30店舗にて27台が運行、登録者数は3039人となっています。日々のお買い物のサポートだけでなく、利用者同士の交流も生まれ、地域のつながりの場としての役割も発揮しています。
  • 地域とのつながりの維持・強化に向けて、地域団体の会議等に参加し、「移動店舗」に関する意見交換をすすめました。
「コープこうべアプリ」のガイドブックを配布しました
  • アプリのダウンロードからめーむの注文までを解説したガイドブックを配布しました。動画説明などのサポートを充実させるなど、デジタル機器になじみの少ない方にも気軽に利用いただける取り組みを、今後もすすめていきます。
発電所周辺の森林整備を通した地域交流をすすめました
  • 第3地区では、神戸市灘区に位置する「水車新田小水力発電所」を運営するNPO法人と六甲川周辺の森林整備をすすめました。伐採した間伐材からの薪づくりや、巣箱づくりに挑戦しました。
CO・OP NEXT100開発商品(※)」の供給を開始しました
  • 2021年度より「コープ商品わいわい会議(※)」の参加組合員に商品仕様やパッケージ表示などの検討に関わっていただきながら、産地や地域の取引先の課題を解決する「CO・OP NEXT100商品開発」がスタートしました。
  • 7月は「ほうれん草ちぎり」、10月は「ひね鶏チャーシュー」、2022年2月は、コロナ禍で余剰となった神河町のゆず果汁を使用した「菓子パン」「どら焼き」がデビュー。また、いかなごのくぎ煮を炊く機会が減っている事に対し、佃煮を作る文化をつなげていきたいとの想いから「佃煮用ちりめん」を開発しました。産地からも喜びや感謝の声を多くいただいています。


3.持続可能な社会の実現に向けた「人づくり」をすすめます

地域・くらしの課題解決に取り組む仲間を増やすために多様な人との接点を増やし、生協への理解・共感を広めました

コミュニティの場としての協同購入グループの役割を広報しました
  • 総代通信6月号にて但馬地域の協同購入グループを、また、きょうどう11月号にて協同購入の歴史や南あわじ市の協同購入グループを紹介し、コミュニティの場としての役割や価値を伝えました。
子育て世帯の利用と参加の拡大に向けた接点づくりをすすめました
  • 0歳児がいる家庭を対象としたプレゼント企画「はじめてばこ」には7583軒の申し込みがあり、希望者に宅配の案内を行いました。また、SNSを活用した宅配広報には、1万4488軒の問い合わせがあり、順次宅配加入の案内を行いました。
「コーピーカード」「コーピーポイント」の新しいサービスを開始しました
  • 10月、「ポイント組合員証」と電子マネー「コピカ」を統合した「コーピーカード」、宅配と店舗のポイントを共通化した「コーピーポイント」の新サービスを開始しました。
  • 2022年3月末時点で「コーピーカード」への切り替えは約76万枚、電子マネー「コピカ」でのレジ支払いは約4割まですすんでいます。
  • ポイントを通したコープこうべとの接点拡大を目的に、組合員同士でポイントを「あげる・もらう」機能を導入するとともに、家族でポイントを貯めると特典がつく制度の検討をすすめました。
100周年を機に、生協の歴史や取り組みへの理解を深めるためのイベントを開催しました
  • 創立100周年を機に、組合員から寄せられたフレーズをもとに100周年記念ソング「やさしさ つむいで」を制作。店頭などで流しました。
  • 7月11日に、100周年のつどい「記念番組」を開催。コロナ禍でもみんなでつながり、交流したいという想いから、8つの地区とオンラインでつなぎ、各地域の取り組みをリレー中継し、組合員の声を届けました。
  • 100年の歴史を体系的に記録した「愛と協同を未来(あした)へ コープこうべ100年史」の作成をすすめました。また、組合員・職員の学習用記念小冊子「KISEKI」も作成。学びを深めるとともに、理念や経験を未来に継承していきます。

ターゲット2030・SDGs の目ざす姿の実現に向けて組合員や職員が自ら考え、行動につながる学びの場づくりをすすめました

「語り手学習会」のテーマを拡大して開催しました
  • 組合員・職員が一緒にエシカル消費やコープ商品について学び、語り継ぐ「語り手学習会」は、環境問題、防災、子どもたちを取り巻く環境など、SDGsの分野にもテーマを広げて計7回開催し、のべ91人(組合員55人、職員36人)が参加しました。その参加者が語り手として、学んだことを組合員や子どもたちに伝える機会づくりをすすめました。今後も学んだ知識を新たな人に伝え広めていくことで、「学び合い・教え合い」の文化を醸成していきます。
フードプランの魅力を伝える「ラブコープフェスタ」を開催しました
  • フードプラン商品の供給開始30周年のイベントとして、2022年2月に「ラブコープフェスタ」をオンラインで開催。約200人が参加しました。生産者・組合員・職員が一緒に学んで交流し、フードプランの魅力を再発見する場となりました。
平和の大切さを幅広い世代へ伝える取り組みをすすめました
  • 「絵本」で「平和」を「未来」につなぐプロジェクトとして、「未来の子どもたちへ、おすすめの絵本!教えてください」を4月から5月にかけて実施。推薦絵本の中から地域の団体や施設へ800冊を寄贈しました。また、2022年3月、絵本作家の長谷川義史さんを講師に迎えて「絵本でこどもたちにつたえたいこと」をテーマに講演会を開催(親子連れなど102人が参加)。絵本の読み聞かせや、ライブペインティングなどで「平和」の大切さを学びました。
  • 「平和のカンパ」を活用して、芦屋市在住の高校生たちで活動をすすめる「あしや部」が平和学習会を企画・実施しました。戦争体験者の話を聞くなど、若い世代が「平和」を考える機会となりました。
  • 「核兵器禁止条約」発効から1年。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)会長の川崎哲さんを講師に迎え、世界の状況を学ぶ学習会を開催。57人が参加しました。
  • 2022年3月、ロシア軍によるウクライナへの侵攻に抗議する緊急声明をホームページで発信しました。また、ウクライナの子どもたちやその家族の支援のために、店舗や宅配を中心に緊急募金を実施(募金額約9250万円)。寄せられた募金は、平和のカンパからの拠出金100万円とともに、兵庫県ユニセフ協会を通して公益財団法人日本ユニセフ協会へ寄贈しました。
「みんなの牧里プロジェクト」に感謝状が届きました
  • 大阪北地区の里山保全活動「みんなの牧里プロジェクト」の継続的な取り組みが評価され、2022年1月に大阪府から感謝状を贈呈されました。
ターゲット2030・SDGsのめざす姿に沿ったセミナーやイベントを開催しました
  • 9月から10月に「100周年記念セミナー」をオンラインで計8回開催し、のべ756人の組合員・職員が参加。社会課題解決に取り組む様々な団体の活動を学び合いました。
  • 11月13日にコープこうべ環境基金オンラインフォーラムを開催しました。海辺の環境保全に取り組む団体の事例発表や参加者同士の交流などを通して、コープこうべ環境基金および助成団体の取り組みを知る機会となりました。
  • 2022年2月26日に「わたしのSDGsアクションフォーラム」を開催し、60人が参加しました。地域でSDGsに取り組む活動事例の発表や、ネパールで子どもたちへの教育の機会均等をめざして活動しているNPO法人による基調講演を実施しました。

新たな担い手づくりの第一歩として率先して生協運動をすすめられる人材育成に向け、職員教育を強めました

会議や集会など、ファシリテーション(※)を様々な場面で実践しました
  • ファシリテーション研修を受講した地区の職員を中心に、各自が地区内外のミーティングで実践を重ね、ファシリテーションスキルの向上を図りました。
生協で働く意義と誇りを持てるよう、職員教育を強化する仕組みづくりをすすめました
  • 宅配事業では、日常の業務課題について職場の先輩・後輩が教え学び合うバディ制度を通して、職員同士のつながりを強化する取り組みを行いました。また、めーむ紙面にて組合員・職員(地域担当)参加型企画の「みんなで利用結集」を展開。職員が紙面作りから企画に参加し、商品について学び、組合員へ伝えることで、商品を通した組合員とのコミュニケーションを深めました。
  • 店舗事業では、動画を視聴することで業務の学習ができるeラーニングのコンテンツの充実や、オンラインを活用した学習機会の拡大を目的に、コープミニを除く全店に業務用タブレット端末を導入しました。
100周年を機に、コープこうべの歴史・役割について改めて学ぶ機会を創りました
  • 7月の100周年のつどい「記念番組」に合わせて、協同学苑史料館の案内と、組合員親子に向けた絵本「ロッチデール タイムトラベラーズ」の読み聞かせを開催。組合員親子や職員150人が参加し、協同組合の意義やその成り立ちについて理解を深めました。
  • 100周年記念セミナーで映画「死線を越えて」を上映。組合員・職員が85人参加し、感想を共有しました。
  • コープこうべや賀川豊彦ゆかりの地を巡り歩き、コープこうべの歴史や賀川の考えに触れる学習イベントを全3回開催。のべ15人の職員が参加しました。
ワーキングチームを結成し、地域とのかかわり方について論議を重ねました
  • ターゲット2030で掲げる「コープのあるまち 協同のあるくらし」の実現に向けて、組合員らの力によって地域課題を解決していくためには、地域とどのように関わるべきか、コープこうべが中長期的に担うべき役割は何かを論議するワーキングチームを結成。地域でのコミュニティ形成に取り組む地域活動者や、役職員を含む14人が参画し、全3回の論議を重ねました。


< 組織・経営の基盤づくりに向けた取り組み >

コンプライアンスの強化

組合員、地域からの信頼回復のため、コンプライアンス(法令順守・倫理行動)を徹底できる組織風土と枠組みの再構築をすすめました

元役員による不祥事に対する再発防止策を講じました
  • 取引先と適切な距離を保ち、公正な取引が順守できるように、取引先とのお付き合い(接待)に関するルールを変更し、新しいルールのホームページへの掲載、取引先への商談時の説明など、外部へも広く公表しました。
  • 2003年の畜産不正取引事件で得た教訓を継承できなかった反省から、年1回「ルール順守や倫理的な行動をとることの大切さ」を継続的に学ぶ機会を設けることを決定し、4月に現在のルールを設定した背景も含めて、コンプライアンスについての情報共有を行いました。
  • 役員間での相互牽制が十分に働かなかった反省から、役員のスケジュールの記載方法の統一化や、出張の申請方法の変更、出張後の書面報告の義務化などのルールを整備し、役員が相互の行動を把握できる体制を整えました。また、ルール通りに運用されているかについて定期的にチェックを行っています。
  • これまでの職員向けの通報窓口に加えて、取引先等向けの通報窓口を新設しました。これにより、外部からも通報されるという心理的なけん制による不正の抑制と、不正の兆候の早期発見につなげていきます。
  • 再発防止の取り組みに対して、評価、アドバイスをいただくために、外部有識者を含む「評価委員会」を設置。全3回のうち2回が終了し、「今回の不祥事に関する対策に漏れはなく順調に進捗している」という評価をいただきました。
  • 最終回である次回(2022年4月末)の評価委員会にて、再発防止の取り組みの全体評価と、今後の組織基盤強化に向けたアドバイスをいただく予定です。
コンプライアンスに関わる文書の見直し、体制整備をすすめました
  • コープこうべのコンプライアンスに関する考え方を「コンプライアンス宣言」として再整理し、ホームページ等で公表しました。また、「コンプライアンス宣言」を基に、職員が業務の中で心がけることを事業ごとに行動指針としてまとめました。
  • 各事業および各部署に新たにコンプライアンス担当を配置し、コンプライアンス推進の実効性を継続的に向上させるための体制整備をすすめました。
コンプライアンス意識向上に取り組みました
  • 10月を「コンプライアンス強化月間」と定め、全役職員がコンプライアンスについて定期的に学ぶ機会としました。また、2022年2月には前述の行動指針を全役職員で確認し、コンプライアンス意識の向上を図りました。
  • ポスト任用時など各段階に応じて、コンプライアンスに関する学習を行う等、職員研修プログラムの見直しを行いました。

宅配事業の基盤整備

社会に不可欠なインフラとして事業基盤を確立し、くらしのお役立ちを高めるとともに組合員との信頼関係を築くための取り組みをすすめました

100周年記念企画など、商品の良さを伝える取り組みを強化しました
  • 100周年記念企画として、毎週めーむの「品番100番のポイント還元企画」や、100周年記念商品・エシカルの取り組みを企画し、のべ119万9299人の利用につながりました。また、「みんなで利用結集」の取り組みでは、職員(地域担当)がめーむ紙面の企画段階から参加し、商品の良さについて学び、それを組合員へ伝える取り組みをすすめました。
「あんしん宅配」の実現、宅配事業の基盤強化に向けた取り組みをすすめました
  • 4月より、事故につながりやすい行動を検知する機能を搭載した新たなドライブレコーダーを宅配事業の全車両に導入しました。これにより、タイムリーな状況確認や指導が可能となり、交通事故を未然に防止する取り組みがすすみました。ドライブレコーダーを活用した所属教育も強化し、2020年度最も多かった後退事故は、2021年度21件(前年差△17件)と大幅に減少しました。
  • 60歳以上の職員を対象に、改めて安全運転の基本について学ぶ交通安全研修を実施しました。また、交差点右左折時の安全確認手順をあらためて職員に徹底するため、注意喚起ステッカーを作成し全車両に貼付しました。
  • 安定した配送体制の確立に向け、訪問軒数の平準化と配送コースの適正化に継続して取り組みました。
新冷凍センターが11月から稼働しました
  • 神戸市西区見津が丘に新冷凍センターが稼働。需要が高まる冷凍商品の取り扱い点数を最大600アイテムまで増やしていく予定です。1月からは、冷凍の離乳食や幼児食を中心に「すくすくめーむ」の品揃えを拡充。2月からは、「めーむ食品編」をリニューアルし、ニーズが高い簡便商品や少量・適量商品の品揃えを拡充しました。
夕食サポート「まいくる」の利用食数が過去最高となりました
  • 9月に利用食数が過去最高の9560食となりました。今後も季節や旬を感じられる新メニューを取り入れ、利用の拡大と定着を図ります。
  • コープこうべ100周年・まいくる10周年を記念して、まいくる総選挙やまいくる通信などの参加型企画を実施し、利用者とより近い関係づくりをすすめました。

店舗事業の構造改革

「店舗としての基本的な魅力」と「くらしの拠点としてのお役立ち」を兼ね備えた店舗の実現、収支改善に向けた取り組みをすすめました

既存店の魅力を向上させる取り組みに着手しました
  • 短期間・ローコストで、商品構成、品揃え、価格を変更し、利用を拡大する取り組みの1号店としてコープ浜芦屋が9月24日改装オープン。目標を上回るご利用をいただいています。また、2号店として、コープ新多聞も2022年3月25日改装オープンしました。
  • 各店舗の接遇力向上に向け、外部接客調査を活用して各店舗の評価、課題の洗い出しを行いました。その結果を基に、各店舗の改善をすすめました。
生協ならではの品揃えと、価値を伝える売場の実現に取り組みました
  • いち押しのコープ商品を月間でおすすめする「ツキ推し!」企画に全店舗で取り組みました。各店舗でメニュー提案や陳列などの工夫を行い、通常の3~20倍の利用の伸びを示しています。
  • 100周年の取り組みとして、増量・得用の記念商品や、地域と連携して開発する「CO・OP NEXT100開発商品」づくりをすすめました。
老朽化した店舗の改装、改築、営業終了をすすめました

< 改装・改築 >

  • コープ西宮南 (6月25日 移設建替) :コープ商品をしっかりとアピールする売場づくり、子育て世帯向けの商品の充実、「いつでもお買い得な店舗」をめざした長期間のお買い得企画の強化などを実施。
  • コープミニ花山 (7月23日 改装) :ニーズの高い生鮮食品や冷凍食品、菓子の品揃えを拡充した売場づくりを実施。
  • コープデイズ神戸西 (11月12日 改装) :生鮮、惣菜売場の充実と共に、3階フロアにテナントなどを誘致し、集客力を向上。また、活動・事業の窓口やくらしの困りごとの相談機能などを備えた「つどい場カウンター」を設置。
  • コープ甲東園 (2022年1月28日 現地建替) :便利な簡便商品やお買い得商品が充実した売場づくりを実施。
  • コープミニ住吉台 (2月11日 耐震補強工事)

< 営業終了 >

  • 営業剰余金赤字が長年継続したことに加えて、施設の老朽化がすすんでいる店舗の営業を終了しました。
    コープ香櫨園 (2021年6月3日)  コープミニ一里山 (2022年1月17日)
    コープミニ真野 (2022年2月24日)  コープミニ南落合 ( 〃 3月24日)
生産性向上に向けた仕組み化をすすめました
  • セミセルフレジの導入拡大や、短時間で業務計画作成が行えるツールの導入、タブレット端末の活用など、生産性向上に向けた取り組みをすすめました。
  • ポイント組合員証と電子マネー「コピカ」を統合した「コーピーカード」を導入、切り替えをすすめました。

生産事業の方向性検討

あんしんで健康な食生活を支える商品の開発・企画の推進と、自己生産の方向性検討をすすめました

食品工場の再建断念を決定しました
  • これまで食品工場の再建に向けた様々な検討を行いましたが、再建には多額の投資が必要となり、将来的な事業継続の視点から、事業採算性は見通せないため「食品工場の再建を断念する」こと、また、現食品工場は、設備の老朽化が深刻であることから「2025年3月末をもって稼働を終了する」ことを、2022年2月の理事会にて決定しました。
  • 食品工場生産品については、同商品が果たしてきた価値や役割を継承するため、豆腐や食パンなど主力商品において、日本生協連との共同開発による製造委託商品として、こだわりの味や製法を可能な限り引き継ぐ準備をすすめています。
組合員の要望を受け、健康や環境に配慮した商品の開発・企画を行いました
  • 宅配向け冷凍パンシリーズとして、こだわりの原料を使用した4アイテム(「全粒粉のチャバタ」「デュラム小麦のチャバタ」「国産小麦のミニフランス」「国産小麦のミニフランススパイシーベーコン」)を開発しました。
  • プラスチック使用量削減の取り組みとして、スティックパンの留め具を廃止し、包材サイズも8㎝短くしました。これにより、年間で800㎏のプラスチック使用量削減を見込んでいます。
生産管理体制の強化を行いました
  • 効率的な工場運営に向けて、使用原料、製造ロスの日次管理を実施し、歩留まりの改善に取り組みました。
100周年記念商品を開発しました
  • 「地域とのつながり」の視点から、兵庫県産小麦を100%使用した100周年記念商品「どら焼き」を期間限定(2022年1月~3月)商品として開発しました。
  • 「CO・OP NEXT100開発商品」として、コロナ禍で余剰となった神河町産のゆず果汁を使った商品(菓子パン・どら焼き)を組合員の声も反映しながら、期間限定(2022年2月~5月)商品として開発しました。

デジタル化の推進

コープこうべアプリの機能強化を通して、組合員の利便性を高め、組合員と生協の接点を拡げました

コープこうべアプリの機能強化、WEB加入の仕組み改善を行いました
  • アプリ上に「コーピーカード」機能を導入し、アプリでのポイント、コピカの残高確認やレジ決済が可能となりました。
  • 4月より、1週間の献立を提案、関連する食材をめーむで一括注文できるアプリのサービス「こんだてアシスト」を開始しました。週当たり約200人が利用しています。
  • 2022年1月に、お気に入り店舗の店舗情報誌をアプリ上で閲覧しやすくする機能を追加しました。週当たり約5万人の組合員が閲覧しています。
  • WEB上で新加入から宅配の申し込みまでの手続きがスムーズにできるように、出資金決済や口座登録サイトを改善しました。

コープでんきの利用拡大

安心してくらせる持続可能な社会をめざし、地域の資源を活用した再生可能エネルギー拡大の取り組みをすすめました

地域の資源を活用した新たな再エネ発電所の開発と電源調達をすすめました
  • 「でんきの地産地消」の拡大に向け、新たに太陽光発電所(6カ所)からの調達を開始したことに加え、コープでんきの電源産地として初となる小水力発電「水車新田小水力発電所(神戸市灘区)」からの電源調達を6月より開始しました。
  • コープこうべグループ初のバイオガス発電所(※)となる「箸荷(はせがい)バイオガス発電所」(多可町)を7月に開所しました。しかし、安定的な牛ふん尿のメタン発酵や発電などバイオガス発電事業特有の難しさがあり、いまだ稼働に至っておらず課題改善に取り組んでいます。
  • コープ店4店舗(コープ西宮南、コープ上郡、コープ大久保、コープ安倉)に、自家消費型太陽光発電設備を設置しました。
「コープでんき動画」の配信を開始しました
  • コープでんきの意義や発電所紹介を中心とした「コープでんき動画」の配信を開始しました。オンライン学習会やSNSを活用し、コープでんきの認知度向上とコープこうべの環境問題への取り組みを広報しました。

共済事業のチャレンジ

社会環境の大きな変化に対応し、オンライン活用など、将来の発展に向けた手法の開拓をすすめました

インターネットやタブレットを活用した加入受付が大きく伸長しました
  • 非対面・非接触型の加入手法として、インターネットで加入受付ができることを宅配・店舗でのチラシやWEB広告を活用して幅広く案内しました。インターネットでの加入件数は、前年比140.3%と大きく伸長しました。
  • 契約の早期発効が可能なタブレットによる受付件数は、合計4万2411件、全体の75.5%(前年50.1%)となり、前年より大きく伸長しました。
学生総合共済、オンライン相談サービスの募集を開始しました
  • 9月から、学生総合共済の募集を開始し、2022年3月末時点で384件の資料請求がありました。また、今春卒業予定の学生総合共済加入者へ30歳まで継続できる「新社会人コース」を案内し、1490件の資料請求がありました。
  • 10月から、非対面・非接触での相談窓口として「オンライン相談サービス」を開始しました。他にも、来店、自宅へ訪問、電話など加入相談窓口を複数用意し、組合員の要望に寄り添った対応をすすめています。

サービス事業の再構築

組合員に寄り添うクレリ事業(コープこうべの葬祭サービス)をめざしました

組合員ニーズに対応した新しいサービスの開発・準備をすすめました
  • 2022年4月から導入するクレリ葬の新しい家族葬プランの認知度向上に向けて、組合員向けの葬祭ガイドブックの作成や、ホームページの更新など準備をすすめました。
大阪北地区でもクレリ葬が利用可能となりました
  • 大阪北地区でも箕面市立聖苑でクレリ葬ができるようになりました。新型コロナの影響により、箕面市内の移動店舗の拠点での広報は延期しましたが、2022年4月に改築オープンするコープ箕面では、カタログスタンドの設置や地域コープ委員会でのご案内など、広報強化に向けた準備をすすめています。

福祉事業の収支改善

安定した事業運営に向けて新規利用者の獲得を軸とした、既存事業のさらなる収支改善に取り組みました

近隣事業者と連携しながら利用者拡大に取り組みました
  • 近隣の医療機関や他団体と連携しながら利用者を支える取り組みをすすめた結果、利用者数は前年を上回る状況で推移し、収支改善につながりました。
「どんぐりっこ すみよし」が開園しました
  • 4月に、コープこうべでは2つ目となる認可保育園「どんぐりっこ すみよし」を神戸市東灘区に開園しました。園内で調理した給食を通して食育を行うなど、子どもたちがのびのびと安心できる環境づくりをすすめています。
引き続き感染防止対策を徹底した事業運営を行いました
  • コープこうべの基本ケアをベースに自立支援・重度化防止をすすめました。感染症対策委員会を開催し、研修と情報交換を実施しました。また、保育園や学童保育の行事については、新型コロナの感染状況を見ながら対応しました。

文化事業の再構築

将来にわたって継続できる、生協らしい学び合いの事業の実現に向けた取り組みをすすめました

黒字化に向け、講座の新たな運営モデルを検討しました
  • コープカルチャーは、新しい事業モデルとして、受講生主体運営への移行を検討しましたが、会場確保など課題がクリアできず実現に至りませんでした。
利用者拡大に向け、他団体との連携や広報の強化を行いました
  • コープカルチャーでは、メッセージアプリLINEを活用した広報を展開。登録者数は、2022年3月末時点で約1850人となりました。また、2021年10月・11月には、森永乳業(株)の協賛によるオンライン講座を教室サテライト型で9つのカルチャーに同時配信を実施。約100人の参加がありました。
  • コープ健康スポーツクラブでは、地域のスポーツ団体と提携し新たに競技系の6教室を開講しました。芦屋シーサイドテニスでは、夏休みにジュニアフェスタを開催し、スポーツの楽しさに触れる機会づくりをすすめました。

協同学苑の将来構想立案

創立100周年、協同学苑30周年を節目として学びの場づくりの推進と、コロナ禍で悪化した収支の改善に取り組みました

史料館のリニューアル、宿泊設備のメンテナンスをすすめました
  • より多くの組合員や職員に協同組合の歴史や取り組みを学んでいただけるよう、史料館の展示内容をコープこうべ100年史、SDGs、震災などテーマ別にコーナー化するとともに、協同組合の「原点」「精神」「未来」をわかりやすく表現するよう工夫しました。
  • 宿泊棟の利用者拡大やサービス向上に向けて、老朽化したエアコンの入れ替えや大・小浴場のフロアマットの交換など、設備メンテナンスを実施しました。
  • 新型コロナ感染拡大防止の取り組みとして、宿泊棟の冷蔵庫について、共同利用から各部屋に小型冷蔵庫を設置する対応をすすめました。
コープこうべの歴史や取り組みを学ぶセミナーを開催しました
  • 組合員、職員に対して9月から10月に全8回シリーズで、防災、食、環境、子どもの貧困など、様々な社会的課題について学び、個人やコープこうべとして取り組むべきことについて考えるセミナーを開催しました。
  • 「史料館の語り手学習会」を開催し、組合員13人、職員5人が参加。「協同組合の歴史」「コープこうべの歴史」「賀川豊彦」について学び、史料館の語り手をめざしました。
【用語解説】
  • たすけタッチ…ゴミ出しなど、ちょっとした困りごとを手助けしてほしい組合員と近くに住む手助けできる組合員をコープこうべアプリでつなぐ仕組み。
  • フードドライブ…家庭で余っている食品を、店舗などに持ち寄り、それらをまとめてフードバンクなどに寄付する取り組み。
  • つながるマルシェ…コロナ禍で商品の販売機会が減っている福祉作業所に店舗のスペースを提供し販売会を開催する取り組み。
  • CO・OP NEXT100開発商品…規格外原材料の有効利用、地域の活性化、工場の稼働促進など、地域の課題を迅速に解決するために、コープこうべと生産者、取引先が協同で開発をすすめる商品。
  • コープ商品わいわい会議…商品の開発や改善について組合員同士でわいわい話し合う会議。メンバー登録制で、年間を通して実施。
  • ファシリテーション…会議やミーティングを円滑にすすめる技法のこと。具体的には、参加メンバーの発言を促しながら、多様な意見を瞬時に理解・整理していき、重要なポイントを引き出しつつ、議論を広げ、最後には議論を収束させ合意形成をサポートする行動のこと。
  • バイオガス発電…食品廃棄物や汚泥、家畜ふん尿などをメタン発酵させ、その際に発生するバイオガスを燃料に使用する発電方法。箸荷(はせがい)バイオガス発電所では、箸荷牧場の牛ふん尿を原料にバイオガス発電を行う。
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