コープこうべについて

事業計画

2022年度 大切にしたいこと

つながる力 たすけあう心で、次の100年へ

 2021年、コープこうべは創立100周年を迎えました。
誰もが地域で安心してくらせる、そして未来の子どもたちの笑顔があふれる「コープのあるまち 協同のあるくらし~やさしさつむいで 笑顔で未来(あした)へ~」の実現に向けて、私たちはこれからも組合員の声や願い、誰ひとり取り残さない「SDGs」のめざす姿を大切にしながら、つながる力、たすけあう心で、様々な課題に立ち向かっていきます。
 この事業計画は組合員、役職員の一人ひとりの多様な想いを集め策定し、コープこうべの組合員と役職員がともに歩む道を示すものです。

「総代の声を反映した事業計画の策定」についてはこちら

全体取り組み

1.一人ひとりの想いや活動をつなぎ、誰もが健やかにいきいきとくらせる「地域づくり」をすすめます

2.地域や社会の担い手とのつながりを深め、協同の力で「くらしの安心づくり」をすすめます

3.持続可能な社会の実現に向けた「人づくり」をすすめます

おもな取り組み

1.一人ひとりの想いや活動をつなぎ、誰もが健やかにいきいきとくらせる「地域づくり」をすすめます

地域の課題解決力を高めるために 個人や団体をつなぐコーディネーターとしての力を発揮します

取り組み例

  • 個人や団体をつなぐ「 地域コーディネーター(※)」を拡大し、地域連携の活性化を図る。
  • 「地域つながるミーティング」を地域課題の解決の場と位置づけ、地域活動者の参加を増やす。
  • 「たすけタッチ」の対象地域を広げるなど、「コープこうべアプリ」を活用して組合員同士のたすけあいをマッチングする仕組みの利用拡大を検討する。
  • 未来を担う若い世代が、一人でも多く、ボランティアに参加できるような仕組みづくりをすすめる。

地域・地区内のつながりを活性化させるため 生協の施設や資源を活用した場づくりに取り組みます

取り組み例

  • つどい場の新設や、既存のつどい場の機能強化をすすめ、地域の居場所、出会いと交流の場としての役割を発揮する。
  • 「地域めーむひろば」をはじめとする地域協働の買い物支援の取り組みを拡大する。
  • 「コープこうべアプリ」上で、子育て世代、高齢者など、世代や地域を問わず身近な話題で交流できる機能の活性化、参加者拡大をすすめる。
  • 交流や学習の場として、協同購入センターや協同学苑、エコファームなどの生協施設を開放し、活用をすすめる。

ひとりでは解決できないことをみんなで解決していくために 小さな力を寄せ合うことで課題解決につながる取り組みを拡げます

取り組み例

  • フードドライブや、お米を贈ろう助け合い募金など、食品提供を通した連携の強化、支援の拡大をすすめる。
  • ポイントによる募金の導入検討、寄付付き商品企画の増強など、誰でも気軽に参加しやすい活動の仕組みづくりをすすめる。
  • プラスチック削減、資源循環型社会実現に向けて、「マイバッグ運動NEXT」「リサイクル活動」などの活動を推進する。
  • 子どもが抱える課題についての学習会を実施するとともに、奨学金制度の事業運営を担う財団を設立する。

2.地域や社会の担い手とのつながりを深め、協同の力で「くらしの安心づくり」をすすめます

地域・くらしの課題を把握するために 地域でのコミュニケーションを深め、一人ひとりの声を集めます

取り組み例

  • 「コープこうべアプリ」の利用会員を拡大し、オンライン上でのコミュニケーションから声を集める。
  • 組合員や地域の声を起点とした取り組み事例を組織全体で共有する仕組みづくりに着手する。
  • 身近な課題を発見・解決するため、地域交流の拠点を、組合員集会室など生協施設から地域の施設にも広げる。
  • 地域課題の把握に向け、行政や地域諸団体とのコミュニケーションをさらに深める。

生協だけでは対応できない課題の解決に向けて 行政、地域諸団体との連携による課題解決の事例を増やします

取り組み例

  • 行政と連携した「おむつ等配達業務」の受託拡大など、地域の子育て支援の取り組みを拡大する。
  • 生活に困窮されている方へ向け、くらしのベースとなる「食」「住まい」の支援を地域諸団体との連携により拡大する。
  • 障がいのある方や生きづらさを抱える方への就労体験の創出をすすめる。
  • 「つながるマルシェ」など、福祉事業所に商品販売場所を提供する機会の継続とともに、新たな支援体制づくりを検討する。

事業を通して地域・組合員に貢献するため 事業の活力を高め、買い物困難など、地域の課題解決に取り組みます

取り組み例

  • 「買いもん行こカー」の運行エリア拡大など、地域の要望に沿った買い物支援の取り組みをさらに拡充する。
  • デジタル機器になじみの少ない方も、手軽に「コープこうべアプリ」を利用できる仕組みづくりを検討する。
  • 商品づくりを通して産地や地域の取引先の課題解決を行う「CO・OP NEXT100商品開発」を継続する。
  • コープでんきの発電所の見学会や、発電所周辺の森林整備など、交流を通した地域の活性化をすすめる。

3.持続可能な社会の実現に向けた「人づくり」をすすめます

地域・くらしの課題解決に取り組む仲間を増やすために 多様な人との接点を増やし、生協への理解・共感を広めます

取り組み例

  • めーむひろばや協同購入グループが地域コミュニティの役割を担い、商品のお届けを通した地域のつながりづくりを推進する。
  • 「コーピーポイント」に新たなサービスを導入し、事業の併用利用や、活動参加の拡大につなげる。
  • 若者応援ポータルサイト「Konoyubi.(コノユビ)」を活用し、学生との接点・学生と地域とのつながりづくりをすすめる。
  • 組合員の利用情報、属性情報なども参考にしながら、コープこうべの活動・事業の取り組みを広く伝えていく。

ターゲット2030・SDGsのめざす姿の実現に向けて 組合員や職員が自ら考え、行動につながる学びの場づくりをすすめます

取り組み例

  • ターゲット2030やSDGsのめざす姿に沿った学習会やイベントを開催する。
  • 平和の大切さや命の尊さを学び、考え、幅広い世代へ伝える活動をすすめる。
  • 組合員、職員がエシカルやコープ商品を学び、語り継ぐ「語り手学習会」を継続し、学び合い、教え合いの文化を醸成する。
  • 生協の活動や商品について楽しく学ぶ「レインボースクール」を拡充し、組合員の学びの輪を広げる。

新たな担い手づくりの第一歩として 率先して生協運動をすすめられる人材育成に向け、職員教育を強めます

取り組み例

  • 職員がコープこうべの歴史・役割について学び、今後の課題解決を考える機会を創る。
  • 生協がコーディネートをしながら地域の人や団体をつなぐスキルの向上を目的とした研修カリキュラムを作成する。
  • 職員教育の一環として、地域課題解決に向けた取り組みを行う地域団体への活動参加をすすめる。
  • 多様な価値観を持つ職員同士がつながりを実感し、生協で働く意義と誇りを持てる職員教育を強化する。

組織・経営の基盤づくりに向けた取り組み

コンプライアンスの強化

組合員、地域からの信頼回復のため、コンプライアンス(法令順守・倫理行動)体制の維持強化、組織風土の改善に向けた取り組みを継続します

  • 10月の「コンプライアンス強化月間」で、全役職員がコンプライアンスについて学ぶなど、意識向上を図る取り組みを継続する。
  • 評価委員会のアドバイスをもとに、コンプライアンス体制の維持強化、組織風土改善に向けた取り組みを継続してすすめる。

デジタル化の推進

コープこうべアプリの機能強化を通して、組合員の利便性を高め、組合員と生協の接点を拡げます

  • キャッシュレス決済のさらなる促進とポイントを貯めて使う楽しさの拡大をすすめる。
  • あらゆる年代の方が利用しやすいアプリやサイトをめざして、新しい機能の検討をすすめる。

宅配事業の基盤整備

くらしを支えるインフラとしての事業基盤を強化するとともに、将来にわたって持続可能な事業への変革をすすめます

  • 組合員満足の向上に向け、冷凍食品の品揃え拡充と価格プロモーション強化、地域担当の接遇力向上に取り組む。
  • 安定した配送体制の確立に向け、エリア再編や訪問軒数の平準化に取り組む。
  • 「あんしん宅配」の実現に向けて、交通安全教育の継続強化をすすめる。
  • 夕食サポート「まいくる」は、持続可能な事業基盤の再構築に向け、事業モデル転換の検討などに着手する。

店舗事業の構造改革

将来につながる店舗事業の確立のために、「店舗の競争力向上」と「持続可能な事業収支構造の実現」をめざします

  • 2021年度に実験店で取り組んだ、品揃えや価格訴求の強化施策の効果検証をもとに、他店舗への展開をすすめる。
  • いち押しのコープ商品を月間でおすすめする「ツキ推し!」企画の継続など、コープ商品の利用拡大に取り組む。
  • 店舗の営業終了基準である営業剰余率マイナス8%以下、かつ収支改善が見込まれない赤字店舗については、継続して今後の方向性を検討する。
  • セミセルフレジ導入、業務用タブレットの活用によるペーパーレス化の推進など、生産性向上に向けた仕組み化をすすめる。

食品工場生産品の継承

安全な商品を安定的に製造するとともに、食品工場生産品の主力商品の継承に向けた協議をすすめます

  • 組合員の要望を踏まえた、健康や環境に配慮した商品の開発・企画を行う。
  • 製造現場のモニタリングや品質検査の継続など、引き続き、品質管理強化に取り組む。
  • 食品工場生産品の主力商品においては、こだわりの味や製法を可能な限り継承するため、日本生協連との共同開発など、外部との協議をすすめる。

コープでんきの理解促進

コープでんきの意義を広めるとともに、地域の資源を活用した再生可能エネルギー拡大の取り組みをすすめます

  • 「でんきの地産地消」の拡大に向けて、地域の資源を活用した新たな再エネ発電所の開発と電源調達をすすめる。
  • コープでんきの理解促進をめざし、動画を活用した広報の強化や、再エネ発電所の見学交流会を開催する。

共済事業のチャレンジ

将来を見据えた新たな推進方法により持続可能な事業運営を図り、保障を通した組合員のくらしの安心に貢献します

  • インターネット加入やオンライン相談サービスの認知度向上をめざし、広報チャネルを拡大する。
  • 組合員のくらしに寄り添った保障提案を通して、たすけあいの輪を広げる推進活動を継続する。

クレリ事業の再構築

組合員から選ばれ支持されるクレリ事業をめざします

  • クレリ事業では、組合員ニーズに対応した新しい葬儀プランの導入と広報強化をすすめる。

福祉事業の収支改善

既存事業のさらなる収支改善に取り組むとともに、コロナ禍における安定した事業運営を図ります

  • 新規利用者の拡大を基軸とした既存事業の収支改善を着実にすすめる。
  • 感染症や災害が発生した場合でも必要なサービスが安定的に提供できる体制を整備する。

文化事業の再構築

生協らしい学び合い・教え合いを大切にしながら、コープカルチャーの方向性検討をすすめます

  • コープカルチャーでは、喫緊の課題として収支改善に取り組むとともに、事業存続を含めた今後の方向性検討をすすめる。
  • コープスポーツでは、誰もが受講しやすい環境づくりをすすめ、新規利用者増を図る。

協同学苑の収支改善

協同組合の学びの場づくりの推進と、コロナ禍で悪化している収支の改善をすすめます

  • リニューアルした史料館を活用し、協同組合の歴史や理念を学ぶ場づくりを推進する。
  • 収支改善に引き続き取り組むとともに、新たな利用者獲得に向けて設備の改善やサービス向上の取り組みをすすめる。
【用語解説】

  • 地域コーディネーター…生協や地域の取り組みをつないだり、地域つながるミーティング(旧地域ねっとわーく連絡会)の活性化を図るなど、地域の中で活動者同士をつなぐ取り組みをすすめる担当者。
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