~ 備蓄の方法 ~
大きな災害時は全ての被災者に水や食料が行き渡らない場合があります。いざというときに困らないよう、普段から備蓄に取り組みましょう。
- 備蓄の目安は、
1週間×家族の人数分 - 冷蔵庫にあるものとストックした食品・食材を合わせて、1週間分の水と食料の備蓄が推奨されています。
食料品
使うときは傷みやすいものから順番に使用しましょう。
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食料品を普段から少し多めに買い置き、使った分だけ買い足していくことで、常に一定量を備蓄しておく方法。心身共にストレスの大きい災害時だからこそ、栄養のある、食べ慣れたものを備えておきましょう。
水
水は多めに準備しましょう。
一緒に備えておくもの
- カセットコンロ・ガスボンベ
- 熱に強いポリ袋・ラップ・ホイル
- ペーパー類 など
~ 備蓄の心得 ~
災害時でも健康に過ごすため、バランスの良い食事を取ることが大切です。
安心して過ごせるよう、家族に合わせた食事を準備しておきましょう。
バランスよく食べる基本は、赤緑黄
災害時に支給される食材は、おにぎり・パン・カップラーメンなどが中心で黄色の栄養素(炭水化物など)に偏りがちです。
災害時は意識して赤と緑の食品を取るようにしましょう。
食事に制限のある方の備え
自治体の備蓄や配給品が届いても、配慮された食事があるとは限りません。
病院も機能していない場合があるので、一層の備えが必要です。
- 乳幼児
- 普段は母乳でも、代替としてミルクを準備しておきましょう。
月齢や好みに合わせた備蓄が重要なので、ローリングストックで上手に備えましょう。
- 高齢者・持病のある方
- 高齢者は水を多めに、硬いものがかみにくい方は軟らかい食品を準備しましょう。食事の制限がある方は対応した食品を多めに備蓄しておくと安心です。常用薬の備えもお忘れなく。
- 食物アレルギー
- 配給品は、パン、牛乳など個包装で配布しやすいものが多くなります。(弁当などの調理品が配給されても、アレルギー非対応の場合もあります)炊き出しでもアレルギー表示がないこともあるため、対応食品を多めに備蓄しておきましょう。
- 災害時の対応
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自助
自分の身体に適した食品を自分で備蓄する。
「食物アレルギーで食べられないものがあります」と自分で伝える。支援する人
炊き出しなど調理で使った食材を全て掲示する。
子どもに食べ物を与えるときは、保護者に確認する。
調理器具は金属製のものを使い、毎回洗剤で洗う。
「食物アレルギーなどはありませんか?」と積極的に声掛けする。
~ 備蓄の食品 ~
ローリングストックは、普段から便利に使える商品を選ぶことも大切です。ストックに適したコープ商品をご紹介します。
主菜
副菜
主食
野菜ジュース・果物・菓子
買い足しについて
- 保管のコツ
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災害時に取り出せる場所に。
・賞味期限順に収納/陳列
・長期間保存/短期保存に食品を分類
~ 調理の知恵 ~
災害時は、食材だけでなく、水や調理器具の使用も限られます。いざというときに効率よく調理できるよう、平常時に試して覚えておきましょう。
- オススメはポリ袋調理
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ポリ袋調理は1つの鍋を使って複数の料理ができるので、洗い物の手間も少なく、食物アレルギーなどの個別対応も可能です。
ポリ袋調理の手順
油分の多い食材は、ポリ袋が破れる可能性が高くなるので、避けましょう。
中身を平たくすると、均ーに加熱できます。口をねじりながら結ぶと、空気が抜きやすくなります。
トングがあると取り出すときに便利!結び目をハサミで切って盛り付けましょう。
ポリ袋調理のポイント
- 使用するポリ袋は耐熱性の高密度ポリエチレン製を選びましょう。
- 鍋で加熱するとき、鍋底に皿やシリコン製の落としぶたなどを敷きましょう。
★ポリ袋が直接鍋肌に触れると、耐熱温度を超えて溶ける可能性があります。
- ポリ袋の選び方
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ポリ袋調理に使う際は「高密度ポリエチレン製」で「湯せん可能」の表示がある袋を選びましょう。
大きさは25cm×30cmくらいが使いやすいです。


